要旨は以下の通りです。
- 債権(社債など)の発行体が、利子の支払いや償還金の返済を約束通りにできなくなることを、債務不履行(デフォルト)という。「債務不履行にならないかもしれない、いや、なるかもしれない」といったように、財務内容から見た信用力が十分かどうかのことを信用リスクをいう
- 内閣府令では以下の5社の指定格付け機関が定められており、格付け機関が債券発行体の信用リスクの大小を判断したものが、信用格付け
(2)ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク
(3)フィッチレーティングスリミテッド
(4)株式会社日本格付研究所(JCR)
(5)株式会社格付投資情報センター(R&I)
- 一例として、「格付投資情報センター」の「格付符号と定義」は以下の通り
AAA | 信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。 |
---|---|
AA | 信用力は極めて高く、優れた要素がある。 |
A | 信用力は高く、部分的に優れた要素がある。 |
BBB | 信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。 |
BB | 信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。 |
B | 信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。 |
CCC | 信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
CC | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い。 |
D | 発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付。 |
個人向け社債に投資をする際にも最も注意しないといけないのがこの信用リスクでしょう。数%の利息のために投資した金額の大部分が返金されないという事態になり兼ねないためです。
債権投資をする時には、格付け会社の信用格付けもチェックするようにしましょうね。
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